■この記事でわかること
- これからビットコインって値上がりするの?
- ビットコインの今後の相場はどうなると予想されてるの?
- 2018年、2020年、それ以降の価格はどうなる?
ビットコイン価格上昇に前向きな投資家やトレーダ、調査会社の予想をもとに、2018年から2020年、そして2022年までのビットコインの相場を予想・検証する記事です。
この記事を読めば、専門家のビットコイン相場の将来予想とその妥当性を知り、あなたの投資の参考にすることができます。
この記事の目次
2018年のビットコイン相場予想!4名の平均予想価格は26,250ドル
ベンチャーキャピタリストや投資家、調査会社の設立者、仮想通貨取引所のCEOら4名の2018年のビットコイン予想平均価格は26,250ドル(約2,887,500円*)でした。
*1ドル=110円で計算。
2018年のビットコイン価格の予想を出している4名の内訳と予想価格は以下のようになっています。
- スペンサー・ボガート氏 (ベンチャーキャピタリスト)10,000ドル
- トーマス・リー氏(調査会社アナリスト)トーマス・リー氏 25,000ドル
- ダニー・マスター氏(元JPモルガンのトレーダー)20,000ドル
- アーサー・ヘイズ氏(ビットコイン取引所のCEO) 50,000ドル
この4名の予想価格の平均を計算すると平均額は26,250ドルになります。
計算式
(10,000ドル+25,000ドル+20,000ドル+50,000ドル)/4=26,250ドル
4人中3人に共通していたのが、機関投資家や企業の資金が仮想通貨市場に流入してきて、それによりビットコイン価格を押し上げるという予想をしているということです。
以下で4人の予想内容を紹介します。
[1]2018年末までに10,000ドル以上。ベンチャーキャピタリスト
画像:CNBC
ブロックチェーンのベンチャー・キャピタリスト、スペンサー・ボガート氏は、2018年5月26日のCNBCのインタビューで、“少なくともビットコインは年末(2018年末)までに10,000ドル以上になるはず”とコメントしています。
参考記事
→「ビットコイン価格、年末までに1万ドル以上になる」ウォール街の有名アナリスト
[2]2018年内に25,000ドル。調査会社アナリスト
画像:CNBC
調査会社ファンドストラット・グローバル社の共同設立者でアナリストのトーマス・リー氏は、2018年5月23日のCNBCのインタビューで、仮想通貨市場の法律整備とともに機関投資家が参入してきて、それにともないビットコインの価格は上昇すると予想している、と述べています。
参考記事
→法律の整備とともに機関投資家が参入してきて、価格は上昇すると予想
[3]2018年内に20,000ドル以上。元JPモルガンのトレーダー
画像:CNBC
元JPモルガンのトレーダーで、現在は投資会社CoinSharesの会長を務めるDanny Masters氏は、2018年5月16日にCNBCの番組内で、2018年内にビットコイン価格が20,000ドルになると予想していると述べました。
理由は、これまで個人投資家が大部分を占めていた市場に、徐々に企業の参入が進んでくるからだとしています。
参考記事
→年内にBitcoin価格は20,000ドル以上になる:元JPモルガンのトレーダーが語る
[4]2018年末までに50,000ドル。仮想通貨取引所CEO
ビットコイン取引所のビットメックス(BitMEX)の共同設立者兼CEO、アーサー・ヘイズ氏は、2018年末までにビットコイン価格が50,000ドルまで上昇するという大胆な予想を2018年5月14日にCNBCで述べました。
ゴールドマン・サックスなどのウォールストリートの投資銀行や、機関投資家が仮想通貨に参入することを期待し、大胆な予想を行っています。
参考記事
→BitMEXのCEO、2018年末にビットコイン価格が5万ドルに急騰と予測
2022年に25万ドル|2019年〜2022年までのビットコイン価格予想
次に調査会社とベンチャー投資家の、2019年〜2022年のビットコイン価格の予想を紹介します。
2019年にBTC価格は39,000ドル。米調査会社。
調査会社ファンドストラット・グローバル社は2018年5月始め、ビットコイン価格のこれまでのデータの統計から、2019年にビットコイン価格は39,000ドルになるという研究を明らかにしています。
CRYPTO: Our quant/data scientist @fundstratQuant publishing #bitcoin mining white paper. Crypto mining economics lead/explain $BTC price—suggests $39,000 per bitcoin by YE19. key takeaways below… pic.twitter.com/f5ZQ4py3jS
— Thomas Lee (@fundstrat) 2018年5月10日
2022年までにBTCは25万ドル。ベンチャー投資家
ベンチャー投資家ティム・ドレイパー氏は2022年までに25万ドルにビットコイン価格が上昇すると予想しています。
史上最高値から67%価格が下落した2018年前半でも、その強気の姿勢を崩していません。
金融サイトのザ・ストリートのインタビューでドレイバー氏は、2018年のビットコイン価格下落によって、予想に対する自信が揺らぐことはないとして、以下のように述べています。
「価格の点でいえば、ビットコインの価格は値上がりすると見ている。
予測を、4年間で最大25万ドルにまで上昇すると修正する。すなわちビットコインは2022年までに25万ドル前後で取引されることになるだろう」
トレーバー氏は、今後10年間で仮想通貨市場は140兆ドルまで急速に拡大すると予想しています。
参考記事
→2022年までにBTCは25万ドル(約2761万円)になる理由を説明。米富豪投資家
妥当性あり|チャートで見るビットコイン相場予想の検証
紹介した専門家たちの価格予想が仮に実現した場合の、2018年〜2022年までのビットコイン価格、価格上昇率を表とチャートにしました。
2013年から2017年までの価格上昇率を見ると、専門家たちの予想は過去の上昇率の範囲内であり、実現しても不思議ではないでしょう。
詳しく以下で見ていきます。
2013年〜2022年までのBTC価格の予想表とチャート
以下の前提条件でビットコイン価格の表とチャートを作成しました。
- 2018年末までに、4名の予想価格の平均額26,250ドルまで上昇すると仮定する
- 2019年はファンドストラット・グローバル社の予想通り、39,000ドルまで上昇すると仮定する
- 2022年はティム・ドレイパー氏の予想するように、250,000ドルまで上昇すると仮定する
- 2018年の成長率191%と2019年の成長率149%の平均の170%の価格上昇率で、2020年と2021年のビットコイン価格は上昇すると仮定する
上記の仮定をもとに作成した、2013年から2022年までの表とチャート(グラフ)が以下になります。
BTC価格 (円) | BTC価格(米ドル) | 価格上昇率 | |
2013年 | ¥82,941 | $754 | – |
2014年 | ¥35,221 | $320 | 42% |
2015年 | ¥47,363 | $431 | 134% |
2016年 | ¥106,011 | $964 | 224% |
2017年 | ¥1,509,750 | $13,725 | 1424% |
2018年 | ¥2,887,500 | $26,250 | 191% |
2019年 | ¥4,290,000 | $39,000 | 149% |
2020年 | ¥7,293,000 | $66,300 | 170% |
2021年 | ¥12,398,100 | $112,710 | 170% |
2022年 | ¥27,500,000 | $250,000 | 377% |
※2013年から2017年までの価格は実際の価格で、2018年から2022年までの価格は予想価格になっています。
※過去の価格は「みんなの仮想通貨」の米ドルの毎年12月末の価格をUSドルのデータです
※日本円はUSドルを1ドル110.0円(2018年6月29日価格)で計算しています。

チャート:2013年〜2022年までのBTC価格と価格上昇率(2018年以降は予想価格)
予想が実現した場合でも、2014年から2017年までの平均上昇率以下
2018年末に26,250ドル、2022年に250,000ドルまでビットコイン価格が上昇したとしても、過去の平均価格上昇率よりも価格上昇率は小さくなります。
つまり、過去の価格上昇率の観点からみると、上昇率が大きすぎる予想をしているわけではなく、この予想が実現しても不思議ではないでしょう。
詳細を以下で解説します。
2014年から2017年までの4年間の価格上昇率は平均456%
2018年に26,250ドル、2022年に250,000ドルまで上昇するという言葉だけを聞くと、突飛な値上がりのようにも聞こえるかも知れません。
しかし、2014年から2017年までの4年間の価格上昇率は最低42%、最高1,424%、平均456%です。
2016年12月末に1ビットコインは¥106,011でしたが、1年後の2017年12月末には¥1,509,750と約14倍になっています。
その後、価格は下がって本記事作成時の2018年6月29日16:36時点では¥663,875(5,907ドル)ですが、それでも2016年末の価格¥106,011の約6.3倍です。
2018年末に26,250ドルに値上りの場合、価格上昇率は191%
仮に2018年12月末に26,250ドルまで値上がりしたとしても、2017年12月末の価格からの上昇率は191%と、2014年から2017年までの平均上昇率456%以下です。
2018年6月29日の価格5,907ドルから26,250ドルに上昇した場合の上昇率は444%となり、2014年末から2017年末までの上昇率より12%低くなります。
つまり、2018年に26,250ドル、2022年に250,000ドルまで上昇するとしても、過去の価格上昇率以下の価格上昇になるため、過去にも起きている範囲内の価格上昇率という意味で、妥当性のある価格予想と言えるでしょう。
ビットコインは暴落するか?価値に否定的な識者の意見
これまではビットコイン価格の上昇に前向きな識者の予想を紹介、検証しました。
しかし当然ながら必ずしも価格が上昇するとは言えません。
そこで次に、ビットコイン価格の暴落や価値は0円になるといった、ビットコインの価値に否定的な識者の意見を紹介します。
世界最大の投資会社CEO ウォーレン・バフェット氏
投資家で世界最大の投資会社バークシャー・ハサウェイの会長兼CEOのウォーレン・バフェット氏は、2018年1月にビットコインに対して「間違いなく、悪い結末を迎えるだろう」と語りました。BUSINESS INSIDERが伝えています。
またCNBCのインタビューでもバフェット氏はビットコインについて、「我々は持っていもいないし、持ちたいとも思っていない」と述べています。
米ヘッジファンド創業者 ジム・チェイノス氏
米ヘッジファンドのキニコス・アソシエイツ創業者で、空売り王として知られるジム・チェイノス氏は、ビットコインは投機ゲームであり、価値の保存手段としても不適切であるとして、以下のように述べています。
「これは通貨政策における技術的ブレイクスルーを装った、シンプルな投機ゲームだ」
「人々は最悪なシナリオに備えて価値の保存手段として、仮想通貨を持つことの必要性を信じている。
だが、実際のその様なケースで仮想通貨は頼りにならない。
もし枠組みが崩れた時に、最も保有したくないのはビットコインだ」
参考記事
→ビットコインは投機ゲームだ”空売り王、チェイノス氏
資産運用会社エコノミスト ジョー・デイヴィス氏
画像:Bloomberg
世界最大級の資産運用会社、ヴァンガード社のチーフエコノミストのジョー・デイヴィス氏は、ETF.comでビットコイン価格はかなりの確率でゼロになると以下のように述べています。
「私はビットコイン運用を可能にするブロックチェーン技術に熱心に取り組んでいます。
実際にヴァンガードはこういった技術を使用しています。ビットコインですか?
私はその価格がかなりの確率でゼロになることが分かっています。」
まとめ
2018年〜2022年までのビットコイン相場予想の紹介と検証、ビットコインに否定的な識者の意見を紹介しました。
ポイントをまとめると以下のようになります。
- 2018年のビットコイン価格の4名の予想平均額は26,250ドル(約289万円)
- 2022年までにビットコイン価格は250,000ドル(約2750万円)になると投資家のティム氏は予想
- これらの予想は、過去のビットコインの価格上昇率の範囲内のため、実現しても不自然ではない
- 一方でW・バフェット氏をはじめ、ビットコインの価値を否定する人も多い
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